ホテル湖龍 / 漫画カフェ りゅうのす(山梨県河口湖町)
代表 外川 亜希子 氏
富士山を望む河口湖のほとりに、
ちょっと変わったホテルがある。
壁一面に広がる本棚。
10,000冊の漫画が、静かに息をしている。
このホテルのオーナーは、かつて自らペンを握り、
20年間、プロの漫画現場で本気で向き合ってきた女性だ。
今回、NFT漫画プロジェクトのスポンサーとして
アフリカ・ジンバブエの漫画家を応援してくれている
外川亜希子さんに、その想いを聞いた。
━━ まず、外川さんのご経歴を教えてください。

専門学校卒業後、20歳から漫画の現場に入りまして。
そこから約12、3年間、
アシスタントとして働いていました。
途中、K社の商業誌に投稿して
「準入選」をいただいたこともあって。
担当さんがついてくれて、連載の話にもなったんですが、
労働環境の問題もあって、その雑誌での連載は続きませんでした。
その後のアシスタント歴でいうと、
わかりやすいところで言えば…
宇宙関係の漫画や、古代バイキングの時代の漫画、
自転車レースの漫画などで、
作画のサポートに入らせていただきました。
── 漫画の現場を離れ、ご実家のホテルを継ぐことになった経緯を教えてください。

実家のホテルを経営していたおじが倒れてしまって。
誰もやる人間がいなかったんです。
それで、ホテルに戻ることにしました。
今でもう7年目になりますね。
━━ ホテルを継いで、漫画カフェを作ろうと思ったのはなぜですか?

コロナが落ち着いた頃、国の事業再構築補助金があって。
使われていなかったホテルのラウンジスペースを
リノベーションしたんです。
もともと私に漫画の経験があるし、
河口湖はインバウンドのお客様がものすごく多い。
コロナ禍で日本のアニメーションが世界的なブームになっていたので、
インバウンドの方にも喜んでいただけるんじゃないかと。
それと、周りの方々が結構背中を押してくれたんですね。
「ホテル経営者でそういう経験を持つ人はなかなかいないから、
その『異色の経歴』を活かしていこうよ」って。
そういった経緯もあって、漫画カフェを作ることにしたんです。
道路からガラス越しに本棚が見えるデザインにして、
読書専用の個室を3部屋、
湖側に向いた長テーブルのオープンスペースも作りました。
今は約10,000冊の蔵書があって、
英語・中国語の翻訳本も1,500冊ほど揃えています。
宿泊者の方は、部屋に持って行って読んでいただいてもいい。
そういうスタイルでやっています。
── 「漫旅®」というブランドも展開されているそうですね。

はい、当館独自のサービスとして商標登録も取得しているんです。
「非日常の場所で、さらに非日常の漫画を読む」
というコンセプトの宿泊プランになります。
日常を離れて、富士山と湖のそばで
好きな漫画に没頭する時間。
そんな旅の提案ができれば、と思っています。
昨年は、某アニメ作品とのコラボもやらせていただいて。
知名度のないホテルがいきなりコラボなんて、と思うかもしれませんが(笑)。
最初はお客様も半信半疑でしたが、
SNSで口コミが広がって、
少しずつ予約が入るようになりました。
━━ NFT漫画プロジェクトを支援しようと思ったのは、どんなきっかけでしたか?

CAMPFIREのページを見ていて、たまたま目に留まったんです。
アルジェリアの漫画コンテストの話を
地元の関係者から聞いていたこともあって、
「海外でも、こんなに日本の漫画を愛している人たちがいるんだ」
ということは、知っていた。
そんな中で、アフリカのジンバブエから
若い漫画家が日本でデビューに挑戦しているプロジェクトを見て。
インターネットがある今の時代、
紙じゃなくても電子書籍で世界中に届けられる。
その“可能性の形”が、すごく好きで。
応援したいと思いました。
━━ 御社の漫画カフェとの相性も良さそうですね。

館内でも、何かご紹介できる形を探ってみたいですね。
遠くジンバブエから挑戦する漫画家 ビル・マスクさんや、
彼の手掛ける作品が、いよいよ日本で漫画出版デビューを果たすということを、
情報パネルのような形で掲示できたら面白いかもしれません。
うちには日本人のお客様も来ますし、
河口湖という土地柄、インバウンドのお客様も非常に多いです。
「世界中の人が日本の漫画を愛している」
ということが伝わる場所にできるといいなと思っています。
━━ 漫画の現場を経験した立場から、このプロジェクトをどう見ていますか?

日本の漫画の強さって、
編集者さんとの対話で磨かれていくところにあると思うんですよ。
一方で今はインターネット環境が整い、
グローバル社会になって誰もが作品を発表できる時代になりました。
海外の作家さんが独学で描き続け、
日本にはない新しい表現を生み出しているのも事実です。
でも、もしその「新しい表現」に、
日本の「編集者と磨き上げる環境」が掛け合わさったらどうなるか。
これって、本当にすごい化学反応が起きると思うんです。
だからこそ、海外の才能ある作家さんが
日本の編集者と共にデビューに挑戦するこのプロジェクトに惹かれました。
アフリカ・ジンバブエの漫画家ビルマスクさんが描く、
アフリカ神話×SFロボットアクション『Beanstalkking!!』
この作品が日本の読者に届く日を、私も楽しみにしています。
━━ 最後に、メッセージをいただけますか。

漫画って、言葉の壁を越えますよね。
絵を見るだけで、感情が伝わる。
私が英語の翻訳本や絵本を漫画カフェに置いたのも、
同じ理由です。
NFT漫画プロジェクトも、
そういう「漫画の力」を信じている人たちが動かしている。
だから応援したいと思いました。
漫画は、国境を越えます。
長年、漫画の現場に身を置いていた一人として、
その力を心から信じています。
ホテル湖龍 / 漫画カフェ りゅうのす
〒401-0303 山梨県南都留郡富士河口湖浅川630-1
公式サイト:https://hotel-koryu.jp/ryunosu/
本記事はINO Fine スポンサーインタビューとして制作された記事広告です。
取材・構成:INO Fine
